人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Too Late To Die (Dai)

Today's news (本日の気になるニュース)

なぜマクドナルドの優良店は30分単位で考えるか

プレジデント5月17日(日) 11時30分配信 / 経済 - 経済総合


目標管理を徹底させる30分ルールの凄み
■ミスの連続を断ち切る仕組み

 不況下の数少ない勝ち組企業の一つ、日本マクドナルド。特に優良店舗では30分ごとに販売目標を設定し、常に数字を意識しながら営業利益の確保につなげているという。
 一般的に営業利益は、売り上げから売上原価、販売費・一般管理費を差し引いた金額をいうが、同社のような土地代、人件費がある程度決まった薄利多売のビジネスでは、売上金額の大小が優良店舗かどうかを左右するのだ。
 今回、西日本の店舗で好業績を挙げる店長A氏が、30分ルールの秘訣を公開してくれた。

「時間帯によって売り上げが激変するので、30分単位で目標を管理する必要がある。随時、クルー(従業員)の人数や配置、食材の在庫などが“適正な投資”となるよう調整しています。
 対前年ベースで月間の売り上げ目標、1日の売り上げ目標を最初に決め、そこから時間ごとに目標をブレークダウンします。レジの売り上げレポートもクルーの入れ替わりも30分単位なので、自然とそういう時間感覚が身についている」
 30分ルールでは目標を下回った場合の挽回こそが、重要だ。
「商品ごとの売り上げ結果を見て予測通りに売れていなければ、どこかに問題があると考える。その原因に気づいて次の30分に生かさないと、同じミスを続けてしまう。例えば割引券を配布した日は、利益率の高いポテトが品切れになりやすい。ポテトの調理をベテランのクルーが担当していないと機会損失になるので、すぐにクルーの配置を変更します」

■ゲーム感覚で売り上げアップにチャレンジ

 いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主任研究員が「マクドナルドは、作り置きから受注生産に変わり、クオリティが上がり、食品ロスも減った」と指摘するように、30分ルールは受注生産に適したフットワークのいい体制づくりにも貢献している。しかし、いくら準備を整えていても、客の入りが悪い場合はどうするのか。
「そういうときはメーン商品や客単価の高い商品をお勧めしたり、駅前店なら通りで呼び込みをしたりして売り上げを増やす努力をします。それでもダメならクルーの数を減らす。つまり早めに帰ってもらう。幸い、うちの店舗では自発的に『暇なので帰りますね』と言ってくれるクルーが多い。逆に忙しければ延長してもらうこともある」
 A店長は30分ごとに目標達成状況を常に現場に伝えて、達成すればみんなで喜ぶ空気をつくっているせいか、アルバイトが状況を察知して“人員調整”に協力してくれるのだという。
「これを普段からコミュニケーションが取れていない店舗でやったら終わりです。常に一緒に働いて、みんなのモチベーションを上げる雰囲気づくりをして信頼関係を築いている。アルバイトの高校生でも『この30分、どれだけ売れました?』と気にかけてくれるほどです」
 鮫島氏は「マクドナルドはアルバイト確保の力が業界でも卓越している。だから24時間営業も短期間で実現できた。定着率のよさは他の外食チェーンにない強みです。アルバイトを上手に育成する教育プログラムのおかげ」と指摘する。
 A店長の店舗では加えて、アルバイトの居心地がよく、一種のゲーム感覚で売り上げアップにチャレンジしながら楽しく働ける環境がある。人の扱い方もマニュアル一辺倒ではなく、店長独自のさじ加減が優良店舗の秘密のようだ。


規模を縮小してmembreSizeで頑張ります!!
by membre3 | 2009-05-17 20:21 | Private